タバコの害
タバコの害は喫煙者だけでなく周りのみんなの問題
タバコの煙には、依存症を引きおこすニコチン、発ガン物質の塊であるタール、ビタミンCやコラーゲンを破壊する一酸化炭素といった様々な有害物質が含まれています。
タバコを吸っていると肺ガンや咽頭ガン、心臓発作や動脈硬化になる危険性が高まります。
本人より家族の被害が大きい副流煙
タバコは吸っている本人よりも、副流煙を吸う家族の方が害が大きいことがわかっています。
日本でも2002年に「健康増進法」が施行され、受動喫煙の防止が徹底されるようになりました。駅や病院、教育機関などの公共施設。カフェやレストランでも全面的に禁煙する所が増えています。
ここではタバコの煙がどれほど健康面、精神面に悪影響を及ぼすのかをまとめました。
三大有害物質
副流煙と受動喫煙
タバコの先からでる副流煙は喫煙者が吸う主流煙に比べ多くの有毒物質が含まれます。副流煙を吸いこむ受動喫煙により、共に暮らす家族や同じ職場の同僚たちは呼吸器系に深刻なダメージを受けます。
肺ガンになりやすい
喫煙は肺ガンや咽頭ガンなど多くのガンを引き起こします。心臓病(狭心症、心筋梗塞)、慢性の気管支炎や肺気腫、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの危険性もあります。ガンは1981年以来日本人の死因第1位です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の危険性
喫煙は消化器系にも深刻な害を与えます。タバコが原因で胃潰瘍や十二指腸潰瘍になると、治療しても治りにくいだけでなく再発しやすいのです。放置すると胃ガンや直腸ガンにも発展します。
メタボリック症候群が加速
メタボリックシンドロームとタバコは脳梗塞や心筋梗塞の死亡率を跳ね上げる悪魔の組み合わせです。タバコを吸えばメタボは100%悪化します。重なると脳梗塞の危険性が2.5倍。 心疾患だと3倍に跳ね上がります。
妊娠中のタバコの害
妊婦さんは必ず禁煙しましょう!タバコを吸っていると流産・早産・周産期死亡率が上昇、体重も減少します。妊婦自身が喫煙していなくても、夫や家族、職場の同僚がタバコを吸えば赤ちゃんは副流煙の被害にさらされます。
赤ちゃんとタバコ
タバコは赤ちゃんの発育を妨げます。母親本人が吸って無くても夫や家族の副流煙が害になります。10人に1人が未熟児として生まれ、肥満やキレやすくなります。乳幼児突然死症候群が襲う確率も最大4.7倍です。
未成年者の喫煙
未成年者が喫煙すれば成長途上の身体に対し深刻な悪影響があります。タバコを毎日吸っている高校生は、1クラスに男子で3人、女子でも1人。10代の妊婦10人中3人は喫煙者です。止められなくなる前に禁煙しましょう。
新宿の喫煙パトロール
健康ブームと世界的なタバコ規制の風潮もあって、愛煙家がゆっくり紫煙をくゆらせる場所は減るばかり。会社の敷地内で吸っていても、新宿だと外で注意されてまいりました。
低タールタバコの害
低タールタバコは健康には逆効果です。本数が増えて深く吸うため、より多くの有害物質、一酸化炭素を取り込みます。副流煙中の有害物質も増え、喫煙者本人だけでなく、周りの家族や同僚に深刻な被害を与えます。